心霊学研究所
Silver Birch Companion

Silver Birch Companion(20)


 

----霊界でも心霊治療を受ける人がいるそうですが、どういう人たちでしょうか。

「さまざまな原因から、霊的身体に欠陥が生じている場合です。たとえば無惨な事故で急死した場合は、新しい霊的生活に順応するための調整が必要です。それを霊的エネルギーの注入によって行います。また地上時代ずっと、脳の欠陥のために精神に正しく情報が届かず、結果的に霊性が発揮されずに終わった人の場合などです」

『古代霊シルバーバーチ 不滅の真理』近藤千雄訳・ハート出版刊(P.61-62)


"What class of spirit beings would be helped by spiritual healing?" one of the circle queried.
"Those whose spiritual bodies have suffered shock, " replied the guide. "Those who require the power that will enable adjustments to be made, so that they are ready for the spiritual life. Those whose brains were imperfect registers for their minds, all those where the spiritual body never received the fulness of expression because of some defect."

原書 "Silver Birch Companion" (P.39)

 

 肉体と霊体の結びつきの強さというのは私たち人間の想像以上のものがあるのでしょうね。もちろん何十年も使われるものですから、そうでなくては困るわけです。

 それだけに、肉体に大きなダメージを受けて死んだ場合の霊体へのダメージは深刻なものがあるようです。特に本人が霊的な事に無知だった場合はなおさらです。精神的にも肉体的にも治療が必要になるわけで、そこに霊界での心霊治療の必要性が生じてくるのでしょう。精神が支配する世界なのですから、本来ならわざわざ治療などする必要は無いハズです。が、霊界に行ったからといって、いきなりみんなが“完全な霊”になるわけではありませんから。

 とすると、この世で心霊治療家だった人は、霊界に行ってからも失業する心配は無さそうですね(^^)。

 

 もう一点。「脳の欠陥のために精神に正しく情報が届かず」と書かれています。これはたとえば精神遅滞(セイシンチタイ) などの事を指していると思われます。この言葉から、その種の人たちは知的な部分で劣っているように見えても、それは肉体(脳)の欠陥のために本来持っているものが発揮されていないだけであることが分かります。当然の事ながら、その奥に控える霊性の優劣など分かるはずが無いのです。

初出:Nifty-Serve FARION『心霊学研究所』(11/24/96)

 


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